走るオタクのひと言もの申す! ~故障するから、速く、強くなる~

走ることが大好きなオタクが、伝統的な日本のマラソンの練習方法に、ひと言もの申ーす!ブログ。 月間走行距離を気にしなくても、記録が伸びる効率的な練習メニューや、故障せずにランニングを楽しめる練習メニューの作り方を公開中。 自己ベストは、2時間44分。目指すか、福岡国際。

初心者でもわかるケガ&故障予防シリーズ 第6章 5つの練習の目的 ~練習の目的がわかれば、レベルアップできる~

今回も、
初心者でもわかるケガ&故障予防シリーズ
です。

内容は、
第6章 5つの練習の目的 
~練習の目的がわかれば、レベルアップできる~
です。

 

<本文>

6.5つの練習の目的

練習の目的は何か?

「今行っている
 その練習の目的は何ですか?」

どんな練習メニューにも
それに応じた目的があります。

1000m ×5 本のインターバル走
にも目的がありますし

ラソンランナー恒例の
30㎞走にも目的があるはずです。

「こんなにゆっくり走るの?」と思うような
キロ7分のjogにももちろん目的はあります。

自分が行っている練習の目的を
説明できるようになることが大切です。

それによって、
今、自分が走力のどこを鍛えているのかがわかり、
練習の効率が上がります。

これから5つのタイプの練習

E、M、T、I、R

について説明していきますが、

それぞれの練習に
それぞれ固有の目的があります。


E
Easy(イージー)の E

Eペースは、
「隣の人と会話できるようなゆっくりとしたペース」です。

大切なことは、
よいランニングフォームを保つことです。

特に遅いペースで走っているときは、
フォームの乱れに気をつけましょう。

≪目的≫
・ケガに対する耐性をしっかり作る
・身体をランナー仕様にする
   心筋を強化する
   血液の酸素運搬能を改善する
   筋線維をランニング向きにする

〇Eペースで走る練習例
・練習の大半
・Lランニング(ロング走)
・ウォーミングアップやクーリングダウン


M
Mは Marathon(マラソン)ペースランニングの M

Mペースは、
「フルマラソンを走るときのペース」です。

≪目的≫
・設定したペースで走る自信を高めること
・実際のレースペースに慣れること
・そのペースで給水を取る練習をすること

〇 M ペースで走る練習例
・E15 分 M50 分 E10 分
・E15 分 M60 分 E15 分

 

T
Tは、Threshold(閾値)ペースの T

Tペースは、
ハーフマラソンを走るときのペース」です。別名 LT ペース。

≪目的≫
・血中の乳酸を除去し、十分処理できる濃度に抑える能力を高める。
・一定時間、少しだけ早めのペースを維持できることを身体に覚えさせる。

<用語>
・テンポ走:20 分間ほど続ける持続的なランニング
・クルーズインターバル:Tぺースランニングを短い休憩をはさみながら何本か繰り返す

〇Tペースで走る練習例
・T20 分
・(T5分・休み1分)×4本
・(T3㎞・休み2分)×4本


I
Iは Interval(インターバル)の I

Iペースは、
「5000m を走るときのペース」です。

≪目的≫
・有酸素能力(={V|・}O₂max)を向上させる
=酸素を使って走る能力を高める

注:{V|・}O₂maxに到達するまで、1~2 分かかり、それ以降、有酸素能力に刺激が入る

<用語>
・ショートインターバル 例:400m×12本(2 分につき 1 本)
・ロングインターバル 例:1000m×5本(つなぎは jog200m)

〇Iペースで走る練習例
(I800m・jog2分)×4~5 本
(I1㎞・jog3分)×4~5 本


R
Rは、Repetiton(レペティション)の R

Rペースは、
「1500m を走るときのペース」です。
 
≪目的≫
・正しいランニングフォームで速く走ること
・無酸素性作業能、スピード、ランニングの経済性を高めること
=より少ないエネルギー(=酸素)で、より速く走ること

〇つなぎの回復時間
・Rランニングの 2~3 倍の時間
・イージージョグをRランニングと同じ距離だけ行う

〇Rペースで走る練習例
(R200m・jog200m)× 8本
(R200m・jog200m・R200m・jog400m・R400m・jog200m)× 3セット
(R400m・jog400m)× 8本