走るオタクのひと言もの申す! ~故障するから、速く、強くなる~

走ることが大好きなオタクが、伝統的な日本のマラソンの練習方法に、ひと言もの申ーす!ブログ。 月間走行距離を気にしなくても、記録が伸びる効率的な練習メニューや、故障せずにランニングを楽しめる練習メニューの作り方を公開中。 自己ベストは、2時間44分。目指すか、福岡国際。

休養からトレーニングへ、スムーズに移行する3つの基準

前回の記事では、
“休養のすゝめ”と称し、*1

「フルマラソン後には、
 休養するのが良い」

と提案しました。

実際にこの提案に従って、
休養を取ってくれたとき、

ひとつ疑問が
浮かんでくるはずです。

「いつまで、休めばいいの?
 いつトレーニングを再開するの?」

今回の記事では、
この疑問に答えます。

題して、

“休養からトレーニングへ、
 スムーズに移行する3つの基準”


休養を終え、トレーニングを
再開するタイミングを決める
1つ目の基準は、

「体重」

です。

普段から、
体重計に乗っている習慣があれば、

目安となる体重は、
簡単に判断できます。

休養を終え、トレーニングを
再開する目安の体重は、

「フルマラソン前1週間の平均体重+2~3kg」*2
です。

平均体重から2~3kg増えれば、
身体にエネルギー充電完了。

レーニングを開始しても、
おそらく No Problem.

補足説明になりますが、

+2~3kgという数字は、
大体の目安です。

経験上、+2~3kgを超えて、
+4.5kg位までなら増えても大丈夫ですが、

それ以上、+5~6kg近く増えると、
レーニングを始めてから減量が大変です。

というか、
もし1~2週間程度の短期間で、

5~6kg以上も体重が増えたとしたら、
レーニング中にかなり無理をした証拠です。

レーニング以前に、
普段の生活を見直す必要大。


続いて、
2つ目の基準は、

「“走りたい”という気持ち」

です。

普段、
走ることが日常になっている人が、
走らないでいると、

ふつふつと“走りたい”
という気持ちが湧いてきます。

待ちに待った休日でも、
走らないでいると、

「やることない。退屈」
「あー、走りたい」

と“自然に”思うようになります。

自然にというのがミソ。

走りたいという気持ちが
自然に湧いてきたら、

休養は終わりです。
レーニングを再開しましょう。


ひとつ気を付けてほしいのは、

走りたいに似たような言葉、
「走らなきゃは、ダメ」ということ。

英語でも、

・want(~したい)と、
・must(~しなくてはならない)

は別物です。

want to run ≠ must run

「走らなきゃ」という言葉には、
本当は走りたくないけど、

何らかの理由で、
走らなくてはいけない。

心のどこかに、
「走りたくない」という
気持ちがあります。

走らなきゃという
“頭由来の言葉”には、
気を付けてください。*3


最後に紹介する
3つ目の基準は、

・レースやトレーニングのことが
 頭からすっぽり抜けたとき

基準としては
ちょっと長ったらしいですが、

言葉通りの意味になります。

レースやトレーニングのことを
全く考えていない状態が
思い浮かびにくい人は、

この心理状態とは
反対の心理状態、

レースやトレーニングに
とらわれている状態を想像すると、
よいかもしれません。


レース直後、
とりわけ不本意なレース後は、
あれもこれやと考え、

「次はどうしよう、
 これからどうしよう
 あーーーーーー」

と今後のランニング人生について、
あれやこれやと想像が働きます。
(主に心配事)

やることが目の前に
山積みに思えてしまい、

「今すぐにでも、
 トレーニングを開始しなければ、
 間に合わないんじゃないか」

という焦りに駆られます。

これが
レースやトレーニングに
とらわれている状態です。


このような心理状況になったら、

ひとまず深呼吸して、
落ち着いてください。

レースやトレーニングにとらわれ、
これらについて考え過ぎていることは、

前回の表現を用いれば、
レースから解放されていない状態です。

まだ精神的に
リラックスできていません。

どうすればリラックスできるかは、
前回説明したので、ここでは省略しますが、

気持ちよ、リラックスしろ!
と言っても、

リラックスできるものではありません。

むしろ逆に緊張するだろうな
と思います。

だから、流れに任せて、
放っておくしかありません。

すると、いつの間にか、

「レース、そんなのあったっけ?
 そういや、あったような気がするな」

こんな心境になれます。
そうすれば、OK牧場

休養は終わりにして、
レーニングを再開する時期です。


休養を終え、
レーニングを再開する基準として、

・体重
・“走りたい”という気持ち
・レースやトレーニングを忘れている心理状態

の3つを紹介しました。

僕のおすすめは、
2番目か3番目に紹介した基準です。

体重のように、
客観的に判断できる基準とは異なり、

2番目・3番目に紹介した基準は、
主観的な基準なので、

初めは判断が難しいとは思います。

ただ、
レーニングを続けることにおいて、
精神面の充実が大事だと思うので、

これらの基準を、
僕自身使っています。

どれか1つでも、
気に入ったものを使ってもらえれば、光栄です。


というか、
どの基準を使う以前の問題になりますが、

休んでいない人は
休みましょう。

フルマラソンが終わっても、
休まないランナー、多すぎ大杉。

走りたい!という気持ちが
あって走っているなら、
それは素晴らしいことです。

でも、走らなきゃという
義務感で走っているなら、
少し立ち止まってみましょう。

義務感で走るのは、
走り込みの終盤だけで十分です。

走りたくないなら、
走らなきゃいいじゃん。

もう少し自分の気持ちに
正直になった方が良いと思います。

 

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*1:一万円札の人・福沢諭吉の著書『学問のすゝめ』の真似です。

*2:フルマラソンを走った直後は、
普段以上に体重が減っているので、
計算するデータから外します。

*3:頭由来の言葉とは、精神科医・泉谷閑示の言葉。
泉谷さん、また登場。同じ泉谷でも、しげるじゃーねぞ。