ニートの格言として有名な“働いたら負けかな”。
働くことの急所を突いた言葉で、僕は好きです。
ただ、格言によくありがちなことに、
誤解を招きやすくもあります。
発言者の真意はともかく、
単に働いたら、負けなのではありません。
“働いたら負けかな”の前に条件が必要なのだと、
最近気づくようになりました。
“働いたら負けかな”の前に、
「ブラック企業で」とか「劣悪な労働条件で」とか
「誰の役にも立たない仕事で」
という前提条件がついたら、
そりゃあ、働いたら負けです。
働かない方が遥かにましです。
前者二つの条件は、
具体的なイメージが沸くと思うので、
最後の一つの条件にだけ、
簡単な説明を加えておきます。
「誰の役にも立たない仕事」とは、
誰も読まない報告書を書いたり、
誰も使わない説明書を作ったり、
結論の出ない会議を延々と毎週繰り返したり。
こんなのは、“仕事”と言わない、
好意的に評価して、労働時間の無駄遣いです。
上に挙げた仕事もどきは、
実際に、僕がサラリーマン時代に経験したことです。
当時も、「時間の無駄なぁ~」と感じていましたし、
今なら、「ムダムダムダムダーーー!」と吠えます。
よく、こんな時間の無駄に耐えていたなと、
当時の僕のストレス耐性に感心してしまいます。
これらのなんちゃって仕事もどきは、
誰の役にも立たず、お金も生まないという点で、
ネットサーフィンしているのと、本質的には同じです。
だから、こんなことに貴重な人生を費やしているならば、
“働いたら負けかな”なのです。
しかし、最近、
こう思うようにもなりました。
誰かの役に立ち、
なおかつ自分も満足できる仕事であれば、
絶対に働いた方がいいと。
以前、職業:ニートだったとき、
“働いたら負けかな”の人と同じように、
「無条件で働くの嫌!」と思い込んで、
働くのをイヤイヤしていましたが、
塾講師や家庭教師などの職業で、
実際に働いてみると、
誰かの役に立ち、
なおかつ自分も満足できる仕事もあることに気づき、
「それなら、働いてもいいかな」
と思うようになりました。
最初の一歩を踏み出すことは、怖いです。
自分から変わろうとするならば、
なおさら怖いでしょう。
しかし、その一歩を踏み出せると、
あとはなんとかなるものです。
ニート先生、かく語りき。
面白かったら、↓を押してもらえると、
ブログを書く励みになります