5.1
キスをします。違うわね。こうじゃないわ。
キスを……キスをして……いただけませんか?
キスをし……したらどうな……です……キスをしましょう、阿良々木くん
5.2
助けないよ。力を貸すだけ。
きみが一人で勝手に助かるだけだよ、お嬢ちゃん
5.3
勿体ぶっているようだと、身体中の関節を全部反対向きに折り曲げて、
なんだか逆に格好いいみたいな体型にしてあげるわよ
5.4
わしを勝手に生かしておいて、勝手に死ねると思うな。アホが。
手本を示してやるからそこでみとれ。みとれとれ
5.5
……しかしこれ、考えてみれば夢のような状況だな。
教室の中に、まず僕がいて、そしてその周囲に、少女と幼女と童女がいる。
なんだ、ここはひょっとして桃源郷か?
5.6
世界は平和で、夢と希望にあふれていて、救いに満ちていて、
人と人は愛し合うために生まれてきて、仲良くするべきで、子どもには幸せになる義務があるとか
――そんなことをべちゃくちゃ陶酔しながら言っているから、簡単に足元をすくわれるんです
5.7
?
5.8
わたしの身長・体格だと、平均体重は四十キロ後半強というところらしいのだけれど
……でも、実際の体重は、五キロ
5.9
誰もが誰かの続きであり、誰もが誰かに続くのじゃよ。
前の世代から受け取ったパスを、次の世代に繋げる。
いずれ誰かがシュートを決めるじゃろうし、シュートが決まった後も試合は続く。
それが血統ということであり、それが伝承ということじゃ
5.10
別に幸せになることが、人間の生きる目的じゃあないからな。
幸せになれなくとも、なりたいもんになれりゃいいんだし
5.11
?
5.12
貝木くんはこない言うとったわ。偽物のほうが圧倒的に価値があるってな。
そこに本物になろうという意思があるだけ、偽物のほうが本物よりも本物だ――かかっ。
貝木くんはな、どうしようもなし小悪党の癖に、言うことだけは格好ええんや
5.13
いい話が聞きたいなら、漫画とか小説とかを読んでろよ。
本屋さんにいっぱいあるぜ
―沼地?花 するがデビル(原作)―
5.14
勇気と最後につければ、大抵の言葉はポジティブに置換できますよ
5.15
いえーい。お兄ちゃん、ピースピース
5.16
博愛ってさ、結局、誰のことも好きじゃないのとおんなじだからさ。
公平と平等は、愛ではあっても恋ではないよ。
かけがえのない誰か一人を選ぶことは、言ってしまえば差別だもん
5.17
だってそれは私の血肉になってくれる、食材となる前は生き物だった、
動物や植物に対する言葉なのだから。こんな私のために殺された生命。
ありがたくいただきます
5.18
プラチナむかつく
5.19
好きな奴がお前のことを好きになってくれるとは限らないのと同様
――嫌いな奴がお前のことを嫌いになってくれるとは限らないんだよ。
そして嫌われてくれるとさえ限らないんだ
5.20
男子たるもの一歩外に出れば七人の敵がいるっつーだろ。
男子で七人敵がいるんだ、女子にはその七倍いるっつーの
5.21
お前のことは――お前しか知らないんだから、
だから、お前のことはお前しか、大切にできないんだぜ
5.22
それに僕は、一番難易度の高いキャラ、もう攻略しちまってるからさ
5.23
綿密……しかし綿の密度って、いかにも低そうだがな
5.24
私は「火」とか「炎」とかいう言葉からは、恋心を連想するかな
5.25
しかし私は一方的に頼られる関係というものを好まない――それはバランスが悪いからね
――だから私にも、こよみんを頼らせてほしい
5.26
あまり考えすぎるな。
俺から見れば、己の考えに没頭している奴は、考えなしの奴と同じくらい騙しやすい。
適度に思考し―――適度に行動しろ。それが―――今回の件からお前たちが得るべき教訓だ
5.27
大抵の場合、偶然というのは何らかの悪意から生じるものだ
5.28
所詮、肝心なところで頼りになるのは自分だけだよ
5.29
はあ、走ってきたから少し胸が凝った。
誰か揉んでくれる人はいないだろうか
5.30
カラスがゴミを漁るのは、人間がゴミを出すからだ。
ゴミを散らかしているのは、大局的に地球規模で見れば、
むしろ人間のほうだろう
5.31
今夜は私に、優しくしなさい