10年以上も前のこと。
初めてサブスリーを達成し、
次の目標タイムに向け、
トレーニングを行おうとすると、
困った事態になりました。
練習の最適な設定ペースが
わからない。
・サブスリー
・2時間45分
・2時間半
など、
キリがいいタイムの設定ペースは、
当時の目標タイム:2時間55分という
半端なタイム用の設定ペースは、
どこにも載っていませんでした。
それから、約7年後。
やっと1つの答えに
たどり着きました。
それが、VDOT。
VDOTの特徴は、
直近のレースのベストタイムから、
練習の最適な設定ペースがわかること
でした。
僕が探し求めていたものと
ドンピシャ。
VDOTの使い方は、
まず、VDOT表を使って、
直近のレースのベストタイムに
相当するVDOTの数値を調べます。
当時のフルのベストタイムは、
2時間59分だったので、
これに相当するVDOTは、
53.5。
後の計算がメンドイので、
54に切り上げます。
次に、
VDOTを基にした設定ペースの表から、
VDOT54に該当する
設定ペースを探します。
・E:4分38秒~5分14秒
・M:4分14秒
・T:4分
・I:3分41秒
・R:82秒(400m あたり)
E~Rまで、
それぞれのアルファベットの意味は、
・E=ジョグ
・M=マラソンペース走
・T=閾値ペース走・LTペース走
・I=インターバル走
・R=レペティション
E~Iまでには、1㎞あたり、
Rのみ400m あたりの設定ペースです。
それぞれの練習を、
この設定ペースに従って
行っていけばいい
とわかりました。
ちなみに、
サブ3.5なら、VDOT:45
サブスリーなら、VDOT:54
2時間50分切りを意味する
サブエガなら、VDOT:57
に相当します。*1
このVDOTの数値に
該当する設定ペースを
設定ペースの表から探せば、
今の自分の走力にふさわしい
設定ペースがわかるのです。
少し本題から離れ、
ひとつ質問です。
VDOTの開発者の一人
ジャック・ダニエルズ氏は、
いつからコーチの現場で
VDOTを使っていたと思いますか?
2000年代?
いいえ。
1990年代?
いいえ。
1970年代です。
30代の僕が生まれる前から
すでに使っていたなんて
すごいよ!! ダニエルズさん。*2
ちなみに、
ジャック・ダニエルズという名前は、
正真正銘の本名です。
VDOTの存在を
もっと早く知りたかった、
そうすれば(以下、略)
という思いは尽きません。*3
さて、VDOTの使い方を
おさらいしておきましょう。
1.直近のレースのベストタイムからVDOTを調べる
2.そのVDOTに該当する練習の設定ペースを探す
あとは、その設定ペース通りに
練習を一つ一つ行っていきます。
なお、VDOTが載っているフルのタイムは、
5時間切り~2時間1分という世界新記録まで。
ある程度トレーニングを積んでいる
ランナーであれば、使えると思います。
今回、
VDOTの数値を調べるレースの例として、
フルマラソンのタイムを使いましたが、
レースのタイムとして使えるのは、
1500m ~フルマラソンまで。
5000m やハーフマラソンのタイムでも、
自分のVDOTを知ることができます。
現在のところ、
自分のVDOTを知る方法は、
1.VDOT一覧表と設定ペース表が載っている
『ダニエルズのランニング・フォーミュラ』を読む
2.アプリやウェブ用ツールを使う
(探せば、すぐに出てきます)
これからのランニング生活を考えると、
僕としては、
『ダニエルズのランニング・フォーミュラ』
を読むことを是非薦めます。
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