突然ですが、皆さん
ランニングの練習をするとき、
音楽を聴く派ですか?
それとも、聴かない派ですか?
かつて僕は、
音楽をガンガン聴く派でした。
ジョグやLSDなど退屈な練習のときには、
必ず音楽を聴いていました。
練習後のストレッチのときも同様です。
でも、これといったきっかけもなく、
いつの間にか、聴かない派に転向していました。
ここ4年程、練習のとき、
音楽を聴いていません。*1
音楽を聴きながら、練習すること
音楽を聴かずに、練習すること
この両方を経験して、
はっきりと言えることが1つだけあります。
練習の成果を最大限に高めたいなら、
音楽など一切聴かずに、
ランニングの練習だけに集中すべし。
そもそも、
ランニングの練習の成果が
どのように決まるかご存知ですか?
量×質?
量と質をそれぞれ
具体的な内容に言い換えられれば、正解です。
練習の成果は、
“練習時間×集中度”
で決まります。*2
“どれだけの時間”を練習に費やし、
“どれだけ集中して”練習に取り組んだかによって、
練習の成果が決まるのです。
“練習時間×集中度”という式だけでは、
練習の成果をイメージしにくいかもしれないので、
ランニングの練習だけに集中した場合の
練習の成果を実際に計算してみます。
たとえば、
退屈な練習の代表・2時間LSDならば、
・練習時間は、2時間
・集中度は、大体10くらい *3
でしょうか。
これらの数値を上の式に当てはめてみると、
2時間LSDの練習の成果がわかります。
練習の成果:2×10=20
これが、
2時間LSDを行った時の練習の成果です。
この20という数値は、
「音楽を聴かずに」2時間LSDを行ったときの
練習の成果です。
では、かつての僕のように
音楽を聴きながら2時間LSDを行うと、
練習の成果はどう変化するか。
日頃、音楽を聴きながら練習している人は、
その時の状況を思い出しながら読み進めてほしいのですが、
音楽がイヤホンから聞こえてくると、
集中力は、ランニングの練習と音楽を聴くことに分散します。
あるアニソンのイントロが流れてきたら、
♪乾いた 心で駆け抜けるー♪と、
歌い始める準備をしたり、
テンポの上がるサビに入ったら、
それにつられて、
ランニングのピッチが上がったりします。*4
音楽に気を取られれば、
その分だけ、ランニングの練習に集中できなくなります。
音楽を聴きながら練習を行うと、
音楽を聴かずに練習を行った場合に比べて、
集中度の数値が低くなります。
“練習の成果=練習時間×集中度”
重要な式なので、再び載せました。
音楽を聴きながら、
2時間LSDを行った時の練習の成果は、
・練習時間は、同じ2時間
・でも、集中度は下がり、5 *5
より、2×5=10。
2時間LSDという
全く同じ練習をしていても、
音楽を聴かずに練習するのと、
音楽を聴きながら練習するのとでは、
練習の成果が違います。
音楽を聴きながら練習すると、
音楽を聴かずに練習した場合に比べ、
練習の成果が半分。
2時間も走ったのに、意味ねーじゃん。
ダラダラ練習してただけだー。
(´・ω・`)
音楽を聴きながら練習するのは、
練習の成果という観点から、
とても勿体ないことをしていました。
音楽を聴くことで、仮に練習時間が延ばせても、
集中度が下がることによって、
練習の成果が下がってしまいます。
だから、
「練習の成果を最大限に高めたい」
と思うのであれば、
練習中に音楽は聴かずに、
ランニングの練習だけに集中することを
強く勧めます。
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*1:僕が音楽を聴かないのは、
ランナーに危険をもたらす“3つのD”のうち、
Driver(運転者≒車)とDog(犬)
コイツらの気配を感じるためでもあります。
*2:“成果=時間×没頭度”という式を
ランニングの練習に当てはめました。
元の式を教えてくれたのは、
探求代行業・木坂武宣さんです。
*3:10という数値に意味はありません。
10は、何かと計算しやすいので使っただけです。
*4:アニソンのタイトルは、「God knows…」。
アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の挿入歌です。
タイトルの副題~涼宮ハルヒとランニング~は、
ここと関連させてみました。
*5:集中する対象が、
ランニングの練習と音楽を聴くことの2つに増えたので、
元の集中度10÷2=5としました。