8.1
偽――つまりは人為や。全はもとよりすべて偽善であり、だからこそ――
そこには善であろうという意図がある、ちゅうてな
8.2
僕がずっと僕のやりたいようにやってきたように――
お前はこれから、お前のやりたいようにやっていけばいいんだよ
8.3
絆に絶対なんてないことを、私は知っている。両親を見て、学んでいる。
絶対的な絆なんて、考えてみたら結構怖いしね――
だから乗り換えられないよう、努力しなさいという話でしょ。
特別な人間にはなれなくとも、誰かの特別にはなれるでしょ
8.4
わたしにとってはこの程度、日常自販機なんですからっ!
8.5
こ、暦お兄ちゃんも、そのパーカーを脱いだらどう?
暑くなくとも、暦お兄ちゃんはそのパーカーを脱ぐ以外ないんだよ
8.6
「誰にどう思われてもいい」「誰にどう思われても構わない」という振る舞いは、
「誰だって騙してやる」と言っているのと同じだ
8.7
ぱないの!
8.8
……神原、ごめん。僕は、お前なんか、嫌いじゃないんだ。恋敵かもしれないけれど、
お前と、僕とじゃ、酷く不釣り合いかも、知れないけれど――それでもさあ、友達くらいには、なれないか?
8.9
正座!口の利きかたに気をつけろ。敬語を使え。あとボケるな
8.10
お父さん、お母さん。私に部屋をください
8.11
口に出して、誰かに言ってしまった瞬間に、それは気持ちとはすれ違う。
言葉なんてのは全部嘘で、全部ペテンだ。どんな真実であろうと、語った瞬間に脚色が入る
8.12
常に人々を照らし、恵みを与え続けるあの太陽に誓おうと思ったが、
そう思ったのが夜だったので、とりあえずその辺の街灯に誓っておいた
8.13
目に入れても可愛くない、痛い妹なのね
8.14
だけどな、月火ちゃん。阿良々木月火は生まれたときから――僕の妹だったんだ。
僕の妹で、火憐ちゃんの妹だった。そうじゃなかったときはひと時もない。
8.15
ようこそ、夜の世界へ
8.16
いや、私がやろう。そういう仕事に一番向いているのがこの私だ。
吸血鬼と一番わかりあえるのは、この私だ
8.17
後遺症が残らない程度に殺してやるよ
8.18
いいでしょう。平等なる競争は、互いのスキルアップに繋がりますからね
8.19
友達を作ると、人間強度が下がるから
8.20
リップサービス?……ちゅーのサービスのことかな。
恥ずかしいけど、暦お兄ちゃんがそういうサービスをして欲しいなら
8.21
たかが?十数年積み重ねてきた家族の苦しさが、数ヶ月募らせた
恋愛の切にゃさに劣っちゃいけにゃい理由でもあるのかにゃ?
8.22
この世は奇跡でできている。概ね、どうでもいい奇跡で
8.23
勝手にひとりで大人になんないでよね。つまらないからさ
8.24
無理だったかもしれない。無茶だったかもしれない。でも――無駄じゃなかった。
お前が命懸けで頑張って、この虎の放火をたった十秒遅らせてくれてなかったら、
僕は間に合わなかった。そしたら僕は、きっと泣いてたぜ
8.25
飛んで火にいる不死の鳥とはあなたのことです。阿良々木さん
8.26
携帯電話をまるごと預けられるような感触で、
いつか私も人を信じてみたいものだ
8.27
心の目で見ることは難しくとも心の目で見ないことは易しい
8.28
なーぞでーすねー
8.29
まあ若造でも老人でも、人生に悩みは尽きないが、しかし
おいしい肉を食えばそんな悩みはすべて解決するのさ
8.30
信用してない。でも、心配はしている
8.31
不幸でい続けることは怠慢だし、幸せになろうとしないことは卑怯だよ