7.1
力が強くっても意味なんかねーよ。
本物に必要なのは――意志の強さだ
7.2
誰にでも優しいっていうのは、特別な人間がいにゃいってことだにゃあ
-ご主人も誰にでも優しかったから、俺にはそれがわかるにゃ
7.3
おどれがどんな価値観持とうと、どんな正義感持とうと勝手やけれど
――そんな理想を他人に押し付けんなや!
7.4
この程度の事態、わたしは全く平気ですっ!この程度の困りごとには、馴れっこなんですっ!
わたしにとってはとっても普通のことですっ!わたし、トラベルメイカーですからっ!
7.5
人はいつまでも被害者でいられるわけじゃあないからね――千石ちゃん。
被害者でいるときと、加害者でいるときがあるだけだ。
それとも、きみは今でもまだ、被害者のつもりなのかな?
7.6
好かれるよりも嫌われるほうが楽なだけだ――強いて言うなら、どうだろう、
好かれるというのは軽んじられることで、嫌われるということは重く捉えられているということだから、
ということなのかもしれない。なんてな
7.7
パンがなければお菓子を献上すればいいのに
7.8
でも、そのお陰で私はいっぱいの人間に会えた。いっぱい、いっぱい。
色んな家族を見た。色んな私を見た。だから、私は私になれた。
過去の私も私なら、未来の私も私である。私が私でない瞬間なんて、ないんだ。
ならば明日はどんな私なのだろう
7.9
知らない知らない!私何にも知らないもん!
でっかいほうもうちっちゃいほうもうちゅうくらいなほうも全部知らない!
7.10
世界を救ってくれというのは僕の勝手なお願いで、聞く耳を持つ必要なんて全然ない。
でも、阿良々木くん。目の前の女の子は救った方がいい
7.11
飴どころじゃない。ガムだ。戦場ヶ原先輩のかんだガムならかめるぐらい、
私は戦場ヶ原先輩に惹かれていたのだ
7.12
――こんなところで死ねると思うな。鬼いちゃんを殺すのはこの僕だ
7.13
どうにも学校って空間には、『誰かを好きにならなきゃならない』
という変な圧力があるとは思わないか?
7.14
あの、阿良々木さん。わたし、しばらくはこの辺り、うろうろしてると思いますから
――見かけたら、話しかけてくださいね
7.15
私はあなたに数学を教えられて幸せ。
だからお願い。数学をずっと、愛し続けてね
7.16
知っている?有名な、トーマス・エジソンの言葉。
天才は九十九パーセントの努力と一パーセントの才能であるって。
さすが天才、いいこと言うわよね。でもきっとエジソンは、
一パーセントの方が大事だと思っていたに違いないのでしょうね
7.17
開けないで。開けたら暦お兄ちゃんでも許さないから
7.18
結局、好かれたい奴に好かれたいキャラを、みんな演じちゃうものなのかもしれないな
――でも、それだけじゃいけないんだろうけどな。
そんな演技をしているうちに、見失うもんも、失うもんもあるんだろう
7.19
私は明るいエロスを追及する妖精だ
7.20
今回の件からお前が得るべき教訓は、
正義で解決しないことがないよう、
金で解決しないこともないということだ
7.21
お前を助けたいと思っている奴が――一体、どれだけいると思っている?
それをお前は一人残らず、拒否するのかにゃあ
7.22
今以上に嫌われることはないから大丈夫だ。あったとしても、
僕が嫌われることで、その分あいつが自分を好きになれるなら、
まあ、そっちのほうがいいな
7.23
……では、阿良々木さんは、どうしてわたしのことを、
情熱的な眼で見つめていたのでしょう。
そんな眼で見られると横隔膜がどきどきします
7.24
王様ゲーム、しよ
7.25
自分が何も知らないということさえ、知らない。
無知の知ならぬ無知の無知ということかな。あっはっは。
無知の無知なんていうと、なんだかむっちむっちの豊満ボディみたいでいやらしいよね。
私はやせ形だから羨ましいものだ
7.26
たとえ鏡に映らなくても、
阿良々木くんは私の瞳に映り続けるのだから
7.27
ごっこじゃなくて正義の味方だよ兄ちゃん
7.28
どうなろうと、全部お前だよ。変わってもお前だ。安心しろ。
そこで変に甘やかしたりはしない。嫌な奴になってたら嫌ってやる。
悪いことをしたら怒ってやる。恨まれたら庇ってやる。
頭が悪くなったら――まあ、僕が勉強を教えてやるし。
泣いたら慰めてやる
7.29
そこで提案なのじゃが、お前様よ。今すぐ儂を殺して、
今度こそ掛け値ない人間に戻ってみるというのは如何かな?
7.30
およそ四ページに亘って、私のスカートの中身が細部に至るまで
丁寧に描写されたように感じるのは、錯覚かな?
7.31
借りるなどと、これはおかしなことを言う。私の力は最初から阿良々木先輩のものだ。
阿良々木先輩はただ、私が何をすればいいか、指示を出してくれればそれでよい