走るオタクのひと言もの申す! ~故障するから、速く、強くなる~

走ることが大好きなオタクが、伝統的な日本のマラソンの練習方法に、ひと言もの申ーす!ブログ。 月間走行距離を気にしなくても、記録が伸びる効率的な練習メニューや、故障せずにランニングを楽しめる練習メニューの作り方を公開中。 自己ベストは、2時間44分。目指すか、福岡国際。

マラソン後は休養がベストである、たった一つの理由 ~復活の故障予防シリーズ Part3~

前々回前回の記事に引き続き、
今回も休養をテーマにした記事です。

休養三部作の完結編となります。

タイトルは、

“マラソン後は休養がベストである
 たった一つの理由”。

ラソン後に「なぜ」休養が大事か?
という話です。

一見地味なテーマですし、
皆さんの関心も薄いことでしょう。

ですが、
この「なぜ」を理解していると、

フルマラソンについての理解が
確実に一歩進むことを保証します。

もし、前々回前回の記事を
読んでいない人がいれば、

こちらからどうぞ。


ラソン後は休養がベストである
と主張している理由は、

フルマラソン後は、
故障のリスクが極めて高いので、

レーニングを行う代わりに、
休養を行えば、*1

故障する可能性が
限りなくゼロになるから

です。

一言で言えば、
休養が“故障予防になる”から。


そもそも、
フルマラソンについての
理解の前提として、

フルマラソンは、
身体に多大なダメージを与えます。

42.195kmを走る過程で、
数万回着地するわけですから、

接地する足・脚には
大きなダメージが残ります。

もちろん、脚だけではなく、
各筋肉に酸素を運搬する内臓にも
相当の負担が掛かります。

さらに言えば、
フルマラソン当日のダメージに加え、

それまでに積み重ねてきた
レーニングの疲労
身体に蓄積されています。


・脚にダメージ
・内臓に負担
・身体に蓄積された疲労

フルマラソンを走った直後、
これらが積もりに積み重なっているとき、

つまり、
身体が膨大なダメージを負っているとき、

もしトレーニングを行うと、
身体はどう反応するでしょうか?

すでに十分傷ついている状態に、
さらにダメージを上塗りするのですから、

身体は
“痛み”という悲鳴を上げます。

この痛みが、
走れないレベルまで強まると、
“故障”と呼ばれます。*2


フルマラソンは、

通常のトレーニングやレースとは
「けた違いに」身体への負荷が高いので、

フルマラソンを走った直後に、
レーニングを行うと、

故障するリスクが
極めて高いのです。

故障するリスクが高いと
事前にわかっているのですから、

わざわざ、
レーニングを行うなんて、

“故障の地雷原”に突っ込む
という無謀な行いはせず、

身体が疲労から回復するまで、*3
休養をゆったり行うこと

を薦めています。


最後に、
余談にはなりますが、

僕が
休養を強く薦めているのは、

フルマラソン後、
すぐにトレーニングを再開して、
故障した苦い経験があるからです。

フルマラソン後の
体重が軽い状態で、
レーニングを再開したら、

もっと体重が軽くなって、
もっと速く走れるんじゃないか

という目論見でしたが、

結果は、
レーニングを再開する時期が
予定より1ヶ月遅れ、

再開した後も、
数ヶ月ほど違和感を抱えたままでした。

後から振り返れば、

ちゃんと休んだ方が
レーニングを早く再開できました。

最も近道に見えた道は、
実は最も遠回りな道だった

というオチです。


この経験と反省から、
皆さんには休養を薦めているわけです。

ラソンを始めた当初から、
休養できていた訳ではありません。

まぁ、だからと言いますか、
すぐにトレーニングしたい気持ちもわかるので、

この意見に納得できん!と言う人は、
自分で実際にやってみるのもよし。

でも、
できることならば、

この文章から学んでほしいなー
というのが僕のささやかな願いです。


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*1:休養には、
全く運動をしない完全休養と、
軽い運動を行う休養があります。

今回の休養は、
完全休養の意味で使っています。

*2:身体のメカニズムを理解すると、
故障は、身体にとって自然なこと
だと言えます。

*3:フルマラソン疲労から
身体が回復していく過程は、
体重の増減で観察できます。

体重が変わらないか、
減っているときは回復中。

体重が増えたら、回復完了。

経験上、体重が増え始めるのは、
フルが終わってから1週間後です。

フルマラソン疲労から回復するには、
どれだけエネルギーが必要か実感できます。