11.1
捨てる神あれば燃やす神ありよ
11.2
ようこそ。暦お兄ちゃん可愛がってあげるね
11.3
人は真実を知りたがる。あるいは、
自分の知っているものを真実だと思いたがる
――つまり真実が何かなどは、二の次なのだ
11.4
私はいつでも阿良々木先輩からの頼みに、
こう答えるまでだ。召し上がれ♪
11.5
夢を叶えるというのは、イコールで
夢のつまらなさを思い知るという意味です
11.6
阿良々木火憐だ。こざと編に可能性の可、
良い良い、それに若木の木。火を憐れむで、火憐だ。
11.7
偽物であることが悪だと言うなら、
その悪は僕が背負います。
偽ることが悪いことなら、僕は悪い奴でいいんです。
好感度なんかいらねえよ。僕は最低の人間でいい
11.8
わたしが、迷子でなくなった後も
この町にい続けていることには、
きっとちゃんとした意味があるのです。
その意味が分かるまでは、
わたしはいなくなったりしませんよ
11.9
違うにゃ。それまでの形じゃいられにゃいというだけで
――俺らはいつでもどこにでもいるにゃん。
お前達、人間がいる限りにゃ
11.10
ん?そりゃ、これに火をつけちゃったら
アニメ化が難しくなるだろう?
11.11
寿命が長いからって年寄りだとは限らねーだろ、超ウケる。
本当は内緒なんだがおもしれーから教えてやるけど、
実は俺よりもあんたのほうがよっぽど年上なんだぜ。
俺は今日、この時点じゃ六歳なんだからよ
11.12
不気味だとか、怖過ぎるとか、
そんなこと言われたの、初めてだな。
みんな撫子のこと、
可愛い可愛いってしか、言わないんだもん
11.13
もっとも阿良々木先輩、恐縮ながら言わせていただけるのであれば、
私は膝頭という言いかたよりも、膝小僧という言いかたの方が好きだ。
美少年を二人、自分の膝に住まわせていると思うと、
私はほんの少しだけ、幸せになれる
11.14
ほら、私って蝶よ蜂よと、育てられたから
11.15
お前が潰れるほど重い幸せなんてこの世にねえ。
幸せは、まぶしくもなければ重くもない。
幸せを過大評価するな――あらゆる幸せは、
お前にとってちょうどいいんだ
11.16
こうして裸を見られたということは、
儂もまた、お前様に娶ってもらわねばならぬ
ということかのう――我があるじ様よ
11.17
これは心外なことを言う。
俺は嘘と坊主の頭はゆったことがない
11.18
相手のために死ねないのなら、
私はその人を友達とは呼ばない
11.19
僕がお前と、一生道に迷ってやる
11.20
人生は最後にはプラスマイナスゼロになる
――だって?はっ。そりゃあ死んだら
ゼロになるのは当たり前だっつーの
11.21
きゃっほーっ!なんでも話しますっ!
11.22
小さな女の子が可愛かったら
それだけで幸せではないか
11.23
俺のような仕事を生業としている者には、
人の気持ちが一番大切なんだ
11.24
儂は春休みに、お前様が瀕死の儂を救ってくれたとき、
嬉しかったぞ。何も考えずに救ってくれたとき、
世界ではないにしても自分の命と引き換えに、
わしを救ってくれようとして、嬉しかった
11.25
僕は下着姿の猫耳女子高生に、
欲情してるだけなんだよ
11.26
名前をつけるのは
ことをわかりやすくするためだ
11.27
阿良々木くんから粗相を受けたら、
私に逐一報告なさい。あの男に、
山に埋められるか海に沈められるか、
嫌いな方を選ばせてあげる
11.28
面倒臭い、という気持ちが、
案外人の心を、一番折るものなのだ
11.29
おいおい、馬鹿なことを訊くなよ、羽川。
傷つくぜ。お前がピンチなんだ。
僕が駆けつけないわけがないだろうが
11.30
恐れながら、差し出がましいことを
言わせていただくが、阿良々木先輩。
後輩の女子とお下劣な会話を楽しめないようでは、
社会に出てからやっていけないと思うぞ?
女性幻想など、早めに捨てておいた方が正解だ